Q.1: トルクメン人(族)って?どんな人達ですか?
モグヴィレッジの活動拠点は、アフガニスタンの北部にある古い街『アクチャ』です。したがって現地代表を務めるアブドゥッラーをはじめ主要なスタッフは、トルクメン人です。では、トルクメン人とは?どんな人達なのでしょうか?
トルクメン人は、何世紀も昔からアフガニスタンに居住している事が確認されていますが、40万人といわれるトルクメン人のほとんどは、1920年代初頭にソ連から難民として逃れて来た人達か、それ以降に起きたソ連トルキスタンでの抑制や共産主義から逃れ、アフガンにわたり生活を始めた人達です。これらトルクメン人は、ほとんどが痩せ細り乾燥した国土の中で、それでも利用可能な場所を探して生きてきたのです。彼らは、またどんな厳しい環境下においてもその伝統的な生活様式を守り続けました。それは、男は農作業と牧畜の世話、女性は家事と緞通織りを行うという生活様式です。ヨーロッパの古い文献にもトルクメン人は、『とてももの静かで威厳に満ち、先祖と血筋に忠実な誇り高い人々であり、驚くほど礼儀正しく、魅力的で温かい人たちである』と書かれています。彼らは、見知らぬ人に対し寛容で、ビジネスの取引において正直で忠実です。そして忘れてならないのは、彼らが敬虔なスンニ派のイスラム教徒であることです。トルクメン人は、遊牧民の伝統を守る民であり、伝統主義者であるといえます。彼らは、当然服を身につけ、食事を食べます。そして結婚し、埋葬もします。祖先が行ったように遊び働きます。
伝統を重んじる彼らが伝統的な服装(長い綿のシャツとだぼっとしたずぼん、ベスト、皮のブーツまたはサンダル、肩にかけた華やかな縞模様のチャパン、頭に巻いた綿か絹のターバン)以外の物を身につけているのを見かけるのはとても希なことです。
あえて、今日みられる顕著な変化をあげるとしたら、遊牧でなく定住するようになったことでしょう。
トルクメン人は一般的に泥レンガ(日干しレンガ)と平らな屋根で出来た家に住んでいますが女性や子供たちの遊び場としてや馬の世話をする場所として、またルーム(織り枠)を設置しての緞通織り場としてユルト(遊牧民のテント)を使っているのを見ることができます。また、トルクメン人は肉体的にもタフです。それはブズカシ(ポロのような激しい乗馬スポーツ)を彼らが好むことからも明らかです。
アフガニスタンに住むトルクメン人の中で、かなり多数を占める部族はErsari族です。
MVP現地代表のアブドゥッラー家もこの部族に属しています。他に、Tekke族、Saruq(Saryk)族、Yamoud族、Qarqeen族、Saltuq族などがあり、そこからさらに様々な氏族、副氏族へと枝葉が別れています。Ersari族は、4つの主な氏族およびおよそ50の副氏族から構成されます。Ersari緞通は、横糸を常に2重に織るためとても丈夫に仕上げられます。また、その文様は、それぞれに強い個々の個性を持ち、そのいくつかの代表的な文様の一つであるful-pai(象の足)やBokharaを用い緞通のデザインの構成も常に変化しています。変化の理由は、商業上の問題や流行による事が多いようですが、もう一つの理由として、個々の氏族の文様を持つErsari同士でしか結婚しなかったのが、他の部族とも結婚するErsari族が増える傾向にあることが上げられます。近年は、ウズベク族と結婚するケースも増えています。