後藤 繁雄  Shigeo Goto

ART DIRECTOR/大学教授

1954年、大阪生まれ。広告制作・企画・商品開発・web開発・展覧会企画など、ジャンルを超えて幅広く活動。
「独特編集」をモットーに写真集、アートブックを数多く制作。
代表作に『観光』(細野晴臣+中沢新一)、『テクノドン』(YMO)、『TOKYO LOVE』(ナン・ゴールディン+荒木経惟)、東京の若手写真家のムーブメントを引き起こした写真シリーズ『TOKYO PHOTO+GRAPHICS』(高橋恭司/長島有里枝/ホンマタカシなど)。
また、インタビュアー、ライターとして『エスクァイア』『invitation』『InterCommunication』『high fashion』などで活動。『エスクァイア』では新たにアーティスト・インタビューのシリーズをスタート。
自著に'90年代の10年間を記録した日記シリーズ『トランスパランス』『天国でブルー』や、坂本龍一の「反」伝記『skmt』(ともにリトル・モア)、また『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』をルポした『インハバナ』(アーティストハウス)、柳美里、吉本ばなな、江國香織ら女性作家8人へのインタビュー集『彼女たちは小説を書く』(メタローグ)など多数。
2001年より、銀座資生堂の文化サロン「WORD」のプログラム・ディレクター、KPOキリンプラザ大阪のコミッティーメンバーを務める。
また、「デジタル写真賞」(エスクァイア)審査員、「ひとつぼ展」(リクルート)審査員を務めるほか、2005年に設立した京都造形芸術大学芸術編集研究センター(RCES)と同大学ASP学科を中心に、ARTZONE(京都)、magical, ARTROOM(東京・六本木)の運営、artbeat(京都)の開催など、新しい文化創出のための仕事に精力的に取り組んでいる。近著に『スキスキ帖』(abp)、『五感の友』(リトルモア)など多数。

code.jpg後藤さんのプロジェクトで織らせてもらったRUG

Message to MVP(2007年)

数日前、TVでBBCワールドを見ていたら、アフガニスタンとパキスタンの国境の山岳地帯をアメリカが爆撃して、破壊された村が映し出されていた。

アルカイダの幹部が集まって、新たなテロを謀議していたのだという報道だが、今日の朝、新聞の下の方の小さな欄に、その報道がまちがいだったという記事が数行書かれていた。

「ああ、ベトナム化しているんだな」。

僕の脳裏に、MOGU VILLAGEの福定君にガイドしてもらい、grafの服部君もいっしょに3人でカブールのMOGU VILLAGEを訪ねた時の光景が浮かんだ。

  しかし、戦場であれ、都会であれ、そこには人の暮らしがある。人がいるからには食いものも、仕事も、生きてこうというやる気も存在する。
ゲーム感覚の兵士にはわからない「生」の人間がいるのだ。
荒れはてたカブールの街で、アフガニスタンの職人たちが、ネガティブにもならず、微笑みながら仕事をし、マイナスから暮らしを起こしているのを僕は見た。



同情とか、無情とか、そんなコトバもふっとぶリアリズムがそこにあった。

 MOGU VILLAGEの人たちは、今日も、職人の誇りにかけて、お天道様がのぼれば、糸をつむぎ、機を織り、絨毯の1ミリ1ミリをしあげているにちがいない。

あそこには、人間の原点みたいなものがある。

MOGU VILLAGEプロジェクトは、魂のプロジェクトなんだよ、みんな!! 

これから、新プロジェクトがスタートするらしいけど、また応援 するぜ!!

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